長野県で旅館3軒を経営する親湯温泉(長野県茅野市)は7月6日、蓼科親湯温泉(同)で民間資格「旅のユニバーサルデザインアドバイザー」の取得教習を実施した。同社の従業員28人が受講し、全員が同資格を取得した。
同社は、年齢や性別、能力などの違いにかかわらず、多くの人が利用できることを目指すユニバーサルデザインを推進している。参加者はユニバーサルデザインの基本理念や障害の社会モデルなどを座学で学び、実技講習では簡単な手話や白内障体験、車いす操作や視覚障害のある人の手引きなどを履修した。受講者からは「障害の社会モデルを意識して、お客さまへの合理的配慮の提供を心掛けていきたい」「お客さまの考えを尊重し、一緒に考え、お客さまと対話をして寄り添っていきたい」との感想が挙がった。
同社は今回参加しなかった従業員にも同教習の受講を呼び掛け、ユニバーサルデザインに対する理解を深め、さらなるサービス向上を目指す方針だ。
実技講習