台風21号の影響でタンカー船が衝突した関西国際空港連絡橋について、石井啓一国土交通相は11日、損傷した道路部分の橋げたの撤去作業、鉄道部分の橋げたの据え直し作業が順調に進めば、鉄道による空港アクセスは9月中に再開できるとの見通しを示した。
連絡橋は、旅行者のアクセスの主力である鉄道の運転見合わせが続いている。車両も「上り線」を使った対面通行で、シャトルバスや緊急車両に通行が限定されている。マイカーやレンタカーは通行できない。
浸水の被害を受けたA滑走路、第1ターミナルの機能復旧も急ぎ、9月中旬の暫定運用開始を目指している。関西国際空港の代替として伊丹空港、神戸空港での国内・国際線の受け入れも関係機関と協議している。
インバウンドへの影響で石井国交相は「訪日者数へのマイナスの影響を最小限に抑えるために、関西国際空港のB滑走路の活用に続き、A滑走路の暫定運用に向けた復旧作業を進めるとともに、日本政府観光局を通じて旅行者目線で必要な情報の発信やプロモーションを行い、風評被害の防止に努める」と述べた。