近畿2府4県の府県会議員でつくる「関西観光振興議員連盟」の今年度総会が8日、神戸市のホテル北野プラザ六甲荘で開かれ、役員改選や規約改正、今年度事業計画・予算案などを審議、承認した。76人が出席。
同議連は06年6月に設立され、府県会議員230人が参加している。
本年度事業は、会員に対し、2府4県が連携した広域観光についてアンケートを実施。調査結果を元に議連内で議論を行う。またアンケート結果を観光業界専門紙で紹介するなど議連の活動の情報発信を行う。
総会後の研修では黒田勇・関西大社会学部長が基調講演を行い、テレビなどマスメディアが行う演出ややらせ、ステレオタイプの関西像「いかにも関西」からの脱却について話した。とくに観光の情報発信について、同議連の活動の際は正しい関西像を情報発信すべきだと訴えた。
分科会も実施。「映像による地域振興・観光振興(フィルムツーリズム)」は、観光カリスマでもある田中まこ・神戸フィルムオフィス代表、「インバウンド・プロモーション(外国人観光客の誘致)」は、辻のぞみJNTO海外プロモーション部マネージャー、「食旅(フードツーリズム)」は、安田亘宏・旅の販促研究所所長らが、参加した会員議員に事例などを説明した。
今年はとくに食旅の分科会に多くの議員が参加。食旅への関心の高さがうかがえた。