福岡県北九州市と山口県下関市が制作し、昨年3月にウェブ上で公開した関門海峡の観光PR動画「COME ON!関門!」の再生数が再び増加、ユーチューブでの視聴回数が5千万回を超え、関係者を驚かせている。
この動画(2分36秒)は両市の名産であるカニ、フグ、タコが合体した「海峡怪獣カイセンドン」が関門海峡に出現、群衆が逃げ惑う中、上陸か…と思われた瞬間、カイセンドンはバランスを崩し、倒れて潮に流されてしまうというオチ。
関門海峡は日本三大急流の一つで、さすがの怪獣も抗うことができず、かくして地域の平和が守られたという漫画のようなストーリーだ。
CG製作には映画「シン・ゴジラ」のVFXを手掛けたスタッフが加わり、両市のエキストラが300人以上出演している。外国人の閲覧も意識し、言葉は全て英語で、日本語の字幕入りとなっている。
企画・監督は東京五輪招致PR映像のクリエイティブ・ディレクションを務めた江口カン氏。
昨年3月の公開ながら再生数がここにきて急増、今年11月下旬にはユーチューブでの視聴回数が4900万回を超え、「1日に150万回再生というスピードで伸びている」と映像制作を主導した会社、空気(福岡市)。何が受けているのか、謎だ。
制作費は2500万円と地方PR動画ではトップクラスの金額だが「公開後のCM露出換算金額は1億円超」というから効果抜群。