離島地域の自然や文化、生活などをアピールする交流イベント「アイランダー2007」が11月24、25の両日、東京都の池袋サンシャインシティ文化会館で開かれた。国土交通省の主催。約200の島々が出展し、観光や特産品をPR、U・Iターンなどの定住も呼びかけた。伝統芸能などのステージも上演され、2日間で1万人を超える来場者を集めた。
離島地域の活性化を目的にした離島と都市の交流イベント。毎年度開催されており、今回が15回目。今回のテーマは、島が持つ魅力や癒しの力に注目した「島の宝をみつけよう」。
初出展の島の1つ、山口県の周防大島(周防大島町)は、新鮮な魚介類と温州みかんを生かして考案した新しい郷土料理「周防大島みかん鍋」を来場者にふるまった。みかん鍋のシーズンは11月から2月まで、今年は島内の旅館11軒で出している。
みかん鍋の仕掛け人、周防大島ドットコム代表で町観光協会理事の江良正和さんは「みかん鍋が提供できるのは、旅館や飲食店だけでなく、JA、漁協の協力があってこそ。みかん鍋に限らず、異業種、さらには官民がスクラムを組んで、ストーリー性のある島の情報を発信していきたい」と話していた。
新潟県の佐渡島のブースでは、観光や特産品について来場者にアンケート調査を実施し、協力者には佐渡産コシヒカリをプレゼント。鹿児島県の奄美群島は、12月7、8の両日、都内で開催するアート展「アマミズム2007」などをPRした。
ステージでは、沖縄県渡嘉敷島による創作太鼓、東京都八丈島の八丈太鼓、鹿児島県の与論島による島唄ライブなどが2日間にわたって披露された。
沖縄県渡嘉敷島のよる創作太鼓のステージ