雲仙温泉、滞在型リゾートへ12のプロジェクト


 雲仙市(長崎県)は、雲仙温泉の10年後を見据えた「観光戦略」を策定した。「5泊6日したい滞在型リゾート」を目指し、温泉地の魅力を高める12のプロジェクトを推進。温泉街の観光関連事業者の年間総売り上げを前年(2019年)のおよそ1・5倍の100億8千万円にすることを目指す。

 プロジェクトの一つ「新たな人の流れと価値を生み出す仕組みづくり」は、温泉街の宿泊施設や周辺へのコワーキングスペースやサテライトオフィスの開設を推進。「戦略的マーケティング・プロモーションの実施」では、コロナ禍を見据えた安全安心のプロモーションや県内、九州域内の顧客に向けた「マイクロツーリズム」に取り組む。

 雲仙地獄や仁田峠など自然を生かした体験プログラムの造成、外湯や食を活用したそぞろ歩きコンテンツの開発、長崎市内や島原半島内各地とのアクセス強化にも取り組む。

 雲仙温泉への宿泊客数は近年減少傾向にあり、市の人口も10年後は約7100人の減少が見込まれている。温泉街の魅力を高め、顧客の滞在を促すことで、人口減による消費ロスをカバーする。

 
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