青森県は、県内の観光資源などに関する知識を問う「あおもり検定」を新たに始める。検定実施により多くの人に青森県の魅力を再確認してもらうのが狙い。2010年に控えた新幹線延伸を見据え、観光サービス事業者らの資質向上を図る狙いもある。
検定は、青森県全域の自然、歴史、文化、産業、観光など地域の魅力についての知識を問う。10日に新たに発刊した公式テキストから出題するが、「今回は初級のみの試験のため、基本的な知識を問う問題が中心」(青森県商工会議所連合会)。
出題数は100問以内で、出題方式は択一式。90分間で回答する。合格基準は正答率70%以上。
青森県商工会議所連合会は現在、ポスターなどで広く受験を呼びかけ、1200人程度の受験を見込んでいる。同連合会は「県内外問わずより多くの人に受験してもらい、青森の魅力を再認識してもらうきっかけとしたい」と意欲を示す。
来年以降には、中級試験の実施も視野に入れる。上位試験の合格者には観光施設での優待などの特典をつけることも検討している。
検定は8月24日に、同県10市町で実施予定。受験資格に制限はない。申込期間は、6月23日〜7月24日。受験料は一般3千円、高校生以下が2千円。公式テキストはA5版、約240ページで、税込み1785円。同県内書店のほか、インターネットでも購入できる。