青森県は16日、東京都新宿区の京王プラザホテルで、首都圏の旅行業者ら約90人を対象に青森の旬の観光資源と今後の観光トピックスを紹介する説明会「あおもりツーリズム2008」を開いた。三村申吾知事自らプレゼンテーションを行い、来年に迫った同県出身の作家・太宰治生誕100年や、再来年の東北新幹線全線開通などを紹介。「魅力満載の青森で、一緒に“がっぽり”もうけましょう」と力強く訴えた。
三村知事は、「青森はその先の観光旅行の在り方を常に考えてきた。新しい日本を感じられる『みずからが発見できる旅』づくりをしていく」と方向性を示したうえで、太宰生誕100年や東北新幹線全線開通をアピール。また同県内の縄文遺跡群での世界遺産登録への意欲を語った。青森空港を活用したインバウンドへの取り組みや2次交通網の充実にも触れ、「青森ほど“おいしい市場”はない。このビジネスチャンスを生かさなければ損ですぜ」と参加者の笑いを誘う、軽快かつ熱のこもった語り口で青森を生かした旅行商品の造成を訴えた。
意欲に満ちた知事のプレゼンテーションに対し、出席者を代表して見並陽一・JR東日本常務取締役は「青森の観光資源は『静』と『動』が混然一体となっている点が魅力。いずれも地域の人が地道に磨き上げたものばかりだ」と話し、「企画、販売、商品力を結集して協力する」と応援メッセージを送った。
このほか青森県内の市町村自治体関係者や観光施設関係者ら約70人が旅行業者らと商談を実施。続いて行った交流会では、三村知事がリンゴ柄のアロハシャツを着て再登壇し、場を盛り上げた。
リンゴ柄のアロハシャツを着た三村知事