青森県観光連盟(189会員、蝦名文昭理事長)と青森県産業振興協会(84会員、林光男理事長)、青森県大規模観光キャンペーン推進協議会(98会員、蝦名文昭会長)はこのほど、今年4月に統合することを決めた。2010年の東北新幹線全線開業に向け全県挙げた観光振興への取り組みを進め、開業効果の観光関連産業への幅広い波及を図る。
3団体は昨年12月17日に同県内でそれぞれ総会を開き、統合を決めた。青森県観光連盟を存続団体とする。統合後は、これまで振興協会が事務局を置いていた青森県観光物産会館「アスパム」に事務局を置き、県内の観光施設との連携などを進めながら全県的な広がりを持った観光関連事業に取り組む。会費や役員は4月1日に開く総会で決める。
県観光連盟は、観光資源の紹介宣伝や観光客の誘致促進を図る目的で昭和35年に設立。地域産業などの総合的な紹介による産業振興を目的とする振興協会は昭和58年に、高速交通体系の整備に即応した事業による観光と産業の発展を目指す推進協議会は、昭和62年に設立した。いずれも市町村や観光関連団体を会員としており、重複会員も多かった。
今回の統合により市町村や関連団体を1組織に集中することで、観光情報の発信や観光客受け入れ態勢の充実などの取り組みを総合的に展開できるようになると青森県は期待している。また、強い公益力を発揮できるとしている。