幕府を開いた徳川家康が「大御所」として駿府城に入ったのが1607年。この「大御所政治」時代、駿府は繁栄し、現在の静岡市の礎が築かれた。それから400年。静岡市と実行委員会は07年度、「大御所家康公駿府城入城四百年祭」を開催する。メーン事業の大御所スタイルフェスタ(10月)をはじめ関連事業を年間にわたって展開。家康の功績を再検証するとともに、静岡、清水、両市の合併を経て、05年4月に政令指定都市となった新生・静岡市を市の内外にアピールする。
大御所スタイルフェスタは10月5~14日、市内の駿府公園で開催。「光の回廊」と題して一帯をライトアップし、市民が製作した切り絵行灯を設置。ステージでは、家康にまつわるライブパフォーマンス、郷土芸能などを上演する。地場の味を楽しめるフードマーケットなども開く。
関連してプレイベントや市民参画事業が年間にわたって開催される。今年が400周年にあたる朝鮮通信使の記念事業(5~6月、9月)も連動する。朝鮮通信使は、江戸時代に日本を訪れた朝鮮半島からの友好使節。家康は第1回の通信使を静岡市内の清見寺で歓待したほか、以降の通信使の多くも駿府に立ち寄るなど、静岡市とゆかりが深い。シンポジウムや再現行列、日韓交流を促進する各種イベントを行う。
1日には静岡市内で事業説明会が開かれ、小嶋善吉市長が「大御所スタイル宣言」として「大御所の想いと功績を新たな都市づくりに生かし、子や孫に誇り得る品格あるにぎわいに満ちた都市を創造していく」と発表した。
メーン事業のイメージ