静岡県は、県内で開催された会議や見本市、スポーツイベントといったコンベンションやそのレセプションなどで静岡の観光資源などを生かした演出を行った主催者を表彰する制度を創設した。「静岡県コンベンションおもてなし大賞」の名称で、県知事賞などを贈る。「静岡県ならでは」の企画を促進し、県内外に紹介することでコンベンションの誘致件数を拡大する狙いがある。
コンテスト形式で募集する。応募は主催者の自薦、参加者などの他薦など、いずれでも受け付ける。今回は、07年に開催された県外参加者50人以上のコンベンションが対象。主催者が県外の企業や団体でも構わない。今月20日に募集を開始、締め切りは来年1月21日。選考委員会で審査し、来年2月下旬に表彰式を行う。
評価基準は、コンベンション(全体会、開会式など)、レセプション、エクスカーションなどで、(1)静岡県ならではのおもてなしの演出があり、独創性が発揮されている(2)他の見本となる(3)話題性がある──など。
静岡県では、観光振興の一環でコンベンション誘致を重視。03年度からは、参加者の満足度調査を実施しており、その結果でも「静岡県ならではの食や土産品」に触れられたかどうかが、満足度を左右する重要な要因になっていることが分かっている。
県産業部観光コンベンション室では「食や特産品を生かした静岡県ならではの優れた企画や演出を表彰し、県内外に紹介することで開催地としての魅力を広めていく。参加者の満足度向上につながる取り組みを促進したい」と話している。