静岡県は2月1日、宿泊客の増加を狙うキャンペーンを開始した。「全県の宿泊施設を対象にしたこうしたキャンペーンは初めて」(文化・観光部)という。1月22日には県の担当者や旅館の女将さんらが東京・池之端の観光経済新聞社を表敬訪問し、キャンペーンの概要を説明した。
訪れたのは、白壁荘の宇田倭玖子さん(静岡県旅組女性部あけぼの会会長)、松濤館の北野美和子さん、土肥ふじやホテルの後藤千代子さん、三福の杉山安代さんら6人=写真。
「ふじのくにしずおか春旅キャンペーン」(しず旅)は3月31日まで実施する。じゃらん、楽天トラベル、るるぶトラベル、ベストリザーブと手を組み、各宿泊予約サイトに「しず旅」のコーナーを設けた。ここで予約をすればポイント10%のほか、無料ペア宿泊券(72組144人)や特産品(200人分)が当たるようにした。また、県内100カ所以上の観光施設で使えるクーポンも用意。
キャンペーンに参加する宿泊施設は約500軒を見込んでいる。
22日はまた、有楽町の東京交通会館で街頭キャンペーンを実施。道行く人に旅館・ホテルの女将さんが考案したご当地すいとん「おすいとん」を初めて提供した。
「すいとんをキーワードに、地域でとれた特産物を生かして、おいしく、楽しく、美しくいただけるように創作した」と宇田さん。わさび(伊豆市)やアジ(沼津市)、桜エビ(焼津市)など地元の食材を生かした地域色あふれる料理で、「機会あるごとにアピールしていきたい」と意気込んでいた。