静岡県沼津市は、新型コロナウイルスで打撃を受けた観光業を支援するため、8月中旬からキャンペーンを始める方針だ。近隣の、特に山梨、長野両県からの来訪に期待している。
キャンペーンでは、市経済と市民生活の下支えとして、(1)公共交通の利用促進(2)沼津の活力応援サポート事業の実施―に事業費1億4千万円を充てる。
具体的には、市内の旅館・ホテル利用者にバスやタクシーの利用券500円分を無料配布するほか、人気アニメ「ラブライブ!サンシャイン!!」のオリジナルペットボトルなどもプレゼントする。また、ダイビングや船釣り、レンタルボードなどの利用料金を、5千円を上限に半額補助する。
スポーツ合宿の誘致にも力を入れる。市内の宿泊施設を利用して合宿する団体に20万円を上限に補助。宿泊者が5人以上の団体、1回当たり延べ宿泊数が20泊以上などが条件。
賴重秀一市長は7月23日、夏の観光シーズンを前にメッセージを発信。キャンペーンについて、「主に近隣の市町の方々、また県が打ち出している『フジノミクス』『バイ・ふじのくに』などの経済圏である山梨県をはじめ、長野県などの皆さまに楽しんでいただくことを想定している」とした。
また、市に来る際は体調確認や感染防止対策を万全にするよう求め、体調がすぐれない時には「来訪をご遠慮下さるよう、強くお願いいたします」と呼び掛けている。