飛騨高山旅館ホテル協同組合(堀泰則理事長、新谷尚樹・物資対策委員長)は7日、国指定の史跡「高山陣屋」をモチーフにしたシンボルマーク=イラスト=を発表、加盟施設の館内備品などに使用し、統一ブランドとしてイメージアップを図る。同時に、備品の大量仕入れでコスト削減も狙う。高山グリーンホテルなどで今月から使用を始め、78組合員に順次浸透を図っていく。
シンボルマークのデザインは同市在住のデザイナー、笠根弘二氏が担当した。高山陣屋の玄関正面にある「青海波」紋様と、釘の頭を隠す飾り金物「兎の釘隠し」をモチーフにした。
従来の高山のイメージである古い町並みや祭り屋台とは別に、高山陣屋をモチーフにしたことで、「シンボルマークの由来を通じて、高山陣屋への関心も広がっている」(同組合)。
今回発表したシンボルマークを使った商品は、膳掛や敷紙、箸袋、紙ナフキンなど11種類。組合としてオリジナル商品を作るのは初めて。今後は、組合員の要望も取り入れて新商品を開発する。
同組合の物資対策委員長を務める高山グリーンホテルの新谷社長は「これまで個々の施設の名前が入った備品を利用してきた所が多いが、新しいマークはデザインも美しく宿泊者に喜んでもらえるはず。宿泊施設同士でブランドを共有し、地域全体のイメージ向上につなげたい」と話した。