日本政策金融公庫はこのほど、キャッシュレス決済に関する消費者の意識調査を行った。飲食店の支払いについて、キャッシュレス決済を「できるだけ利用したい」と回答した人が51.9%と過半数を占めた。キャッシュレス決済が利用できず、不便を感じたことがあると回答した人は、「スマートフォンのアプリを用いた決済サービス」で50.6%と、約半数となった。
「飲食店でキャッシュレス決済をできるだけ利用したいか」と聞いたところ、「とてもそう思う」が16.5%、「そう思う」が14.3%、「まあそう思う」が21.1%だった。これらを合わせた「利用したい」派が51.9%と半数を超えた。
一方、「あまりそう思わない」(10.7%)、「そう思わない」(3.6%)、「全くそう思わない」(5.7%)の「利用したくない」派が20.0%。「どちらともいえない」が28.1%だった。
性別、年代別では、60代女性で「利用したい」とする割合が59.0%と最も多かった。次いで20代男性、30代男性、50代女性が同数の56.0%。
飲食店での実際の支払方法は、「現金のみ」が「普段の朝食や昼食、夕食の時」で37.1%、「友人・知人等との飲み会や食事会の時」で49.3%。「大半は現金だが、たまにキャッシュレス」「できるだけキャッシュレス」など、現金以外で支払うことがあると回答した割合は「普段―」で60.5%、「友人―」で46.9%だった。
飲食店でキャッシュレス決済が使えず、不便を感じたことがあると回答した人は、「ペイペイ」「アップルペイ」「楽天ペイ」「モバイルスイカ」など、スマートフォンのアプリを用いた決済サービスで50.6%。以下、「ナナコ」「ワオン」「楽天エディ」などの商業系カード型電子マネーで44.1%、クレジットカードで40.7%、デビットカードで36.8%、「スイカ」「パスモ」「イコカ」などの交通系カード型電子マネーで35.7%となっている。