蔵王温泉の観光関係者らでつくる「80年代スキー復活実行委員会」(名誉会長=安倍昭恵さん、大会会長=伊藤八右衛門・蔵王温泉観光協会会長、大会副会長=岡崎彌平治・蔵王温泉観光協会副会長)は3月4〜6日の3日間、スキーイベント「第2回2016私をスキーに連れてかなくても行くわよ」(副題・安倍昭恵と行く80年代のスキー復活!〜東北の観光を応援しよう〜)を山形県山形市の蔵王温泉スキー場で開いた。
同イベントは、スキー愛好家として知られる安倍昭恵さん(首相夫人)の「東北の応援とスキー人気の復活を」という思いをもとに、昨年から始められたもの。
昭恵さんは「大人のスキーヤーとなった私たちは蔵王自慢の温泉や東北の味覚など地元の魅力をより深く楽しめるようになりました。このイベントが継続事業となることで、ブランクのあった元スキーファンが進化したゲレンデに戻ってくることが地方活性化にもつながることでしょう」と全国から集まった参加者や地元関係者らに語りかけた。その上で「参加者の皆さんが楽しみながら東北を応援できる一つのかたちにしていきたい」と述べた。
4日の前夜祭はタカミヤビレッジホテル樹林で実施。日本イタリア料理協会会長の落合務シェフと、パリでミシュラン1つ星を獲得したSOLAの吉武広樹シェフが、山形牛や山形米などの地元食材をふんだんに使ったコラボレーションディナーを提供した。終戦直後の官僚で東北電力会長などを歴任した白洲次郎氏の孫で、文筆家の白洲信哉氏によるトークショー「蔵王と白洲次郎」なども行った。
5日は有名プロスキーヤーによるスキー特別レッスンを実施。日本代表として冬季オリンピックに4度出場した皆川賢太郎さん、蔵王温泉出身で元世界選手権代表選手の伊東秀人さん、元全日本代表の我満嘉治さん、元全日本代表の山崎操さんらの豪華講師陣から、参加者たちは直接レッスンを受けた。昭恵さんも講師、参加者とともにゲレンデを滑った。
アフタースキーのイベントも盛りだくさんで実施。蔵王国際スキー場の上の台ゲレンデ前には「スノーバー」が出現し、山形県の地酒や寿司がふるまわれた。また、80年代ディスコムーブメントの立役者として知られるDJオッシー(押阪雅彦氏)を迎えたディスコパーティーでは、往年の名曲の数々に会場内が酔いしれた。同会場内では、山形商工会議所のメンバーが「山形牛ローストビーフ・ビーフシチュー」「玉こんにゃく」「つや姫おにぎり」「芋煮カレーうどん」「酒田のラーメン」などの地元料理をビュッフェ形式で提供した。
昭恵夫人(右)と有名プロスキーヤーたち