福島県南会津地方の首都圏向け誘客イベント「まるごと南会津観光PRフェア」が1、2の両日、上野恩賜公園(東京都台東区)で開かれた。初日は時折雨が降るあいにくの空模様だったが、それでも多くの人が詰めかけ、パンフレットを受け取ったり特産品を買い求めたりしていた。
福島第1原発事故の風評被害に苦しむ南会津地方の4町村などで組織するPRフェア実行委員会の主催で、昨年の東京・浅草に引き続き2回目の開催。南会津町と友好都市の同区も開催に協力。
会場には南会津の特産品を販売したり風景写真を展示したりするブースが設けられ、来場者が特産品を飲食スペースで味わう姿も見られた。
ステージでは、来年のNHK大河ドラマ「八重の桜」の放映に合わせて結成された観光PR隊「ふくしま八重隊」も登場。迫力あるパフォーマンスで会津の歴史や主人公、新島八重の人生を紹介した。また、各町村の関係者らが地元を紹介して観光を呼びかけ、じゃんけんやクイズを行って参加者に特産品をプレゼントした。
南会津観光は風評被害で、事故前と比べて4割程度、観光客数が減っているという。南会津町観光物産協会の渡部教彦さんは「南会津は、個々の観光地は知られているが、観光圏としてはつながっていない。私たちがPRすることが下手だからだ。今後もこのようなイベントを通じて南会津を知ってもらい、地域全体で誘客を図りたい」と話している。
来年のNHK大河ドラマ「八重の桜」の放送に合わせて結成された「ふくしま八重隊」も迫力のパフォーマンスを披露