香川県は、観光や特産品などの地域資源のPRに向けて、同県出身の人気女優、藤澤恵麻さんを「香川かがやき大使」に任命した。1月23日に東京都内で、真鍋武紀知事らの出席のもと委嘱式を開いた。県は、今年が瀬戸大橋開通20周年、小豆島のオリーブ栽培100周年に当たることから、大使の委嘱をはじめ各種のイベントなどを通じ、地域資源のブランド化を図りたい考えだ。
委嘱式では、真鍋知事から藤澤さんに委嘱状が手渡された。藤澤さんは、NHK朝の連続テレビ小説「天花」のヒロインでデビュー、テレビドラマなどで活躍している。
香川県議会経済常任委員会の黒島啓委員長、オリーブ植栽100周年記念事業実行委員会会長の坂下一朗小豆島町長らも出席し、藤澤さんのPR効果に期待した。
当日は藤澤さんも参加して、小豆島オリーブ、瀬戸大橋の節目の「誕生会」をバースデーケーキで祝ったほか、小豆島産のオリーブを使ったイタリア料理やスイーツの試食会も開いた。
香川県では今年、大使の委嘱式を皮切りに、各種イベントを開催していく。4月12、13の両日には、瀬戸大橋開通20周年記念式典、マラソンやウォーキングなどの橋上イベントを実施。4月20日にはオリーブ百年祭が小豆島で開幕し、年間を通じてオリーブを生かしたさまざまなプログラムを展開する。
香川県は、香川ブランド戦略推進事業の一環として、「かがやくけん、かがわけん」をキャッチフレーズに、04年から地域資源と県名とを結び付けるPR活動に取り組んでいる。
県観光振興課では「香川県には、こんぴらさん、讃岐うどんなどの地域資源があるが、全国的には、必ずしも香川県とイコールのブランドとして認知されていない。イベントなどを通じてブランドイメージを定着させたい」と話している。
大使の藤澤さん(右)。真鍋知事(左)も出席