韓国のDBSクルーズフェリー社が6月29日、鳥取県の境港と韓国の東海、ロシアのウラジオストクとを結ぶフェリー航路を就航した。東海〜境港を週2便、東海〜ウラジオストクを週1便運航する。境港から東海まで12時間、東海からウラジオストクまで18時間で結ぶ。
韓国東海岸と日本を結ぶ初めての航路であり、ロシア極東と西日本を結ぶ唯一の定期貨客船航路となる。船舶は定員約458人。貿易貨物の運搬のほか、観光での利用が期待される。
船内には、レストランやナイトクラブ、サウナなどがある。旅行客の自家用車なども同時に輸送が可能だ。客室の種類は、プレジデントスイート、ロイヤルスイート、ジュニアスイート、スタンダードタイプA、スタンダードタイプBの5種類。
旅客運賃は、境港〜東海往復1万4千円、境港〜ウラジオストク往復3万8千円(スタンダードタイプB利用)。 鳥取県でも旅客拡大を期待しており、大阪、広島、松山で旅行会社を対象とした説明会を開くなど利用促進に力を入れている。
航路を活用した旅行日程は、境港発で東海を経由しウラジオストクに滞在するプランなどが組める。インバウンドとしては、ウラジオストク発で、東海を経由し、境港に滞在するプランなど。3カ国を巡る旅行のプランも紹介された。