鹿児島県と県観光連盟は16日、大阪市内のホテルで観光セミナーを開いた。旅行会社の同県担当者を中心に航空会社、JRなど約50人が参加した。09年は「本物。鹿児島県」をテーマに観光客誘致に取り組んでいくことを説明した。
セミナーの冒頭あいさした伊藤祐一郎知事は、「NHK大河ドラマ『篤姫』は脅威的な視聴率で、鹿児島の良い伝統を全国にPRしてもらえている。今後は篤姫効果を生かし『本物。鹿児島県』で誘客に努めていきたい」と話した。
篤姫人気の継続も予想されることから、来年3月まで、鹿児島市の篤姫館と指宿市のいぶすき篤姫館では、開館を延長する。10月上旬の時点で篤姫館で41万人、いぶすき篤姫館が13万人と当初の目標来場者数を大きく上回っている。
09年は篤姫の養父・島津斉彬の生誕200年で、斉彬が始めた「集成館」事業が「九州・山口の近代化産業遺産」として、世界遺産の暫定リスト入りしたことなどをテーマに観光キャンペーンを展開する。鉄道の旅の素材としては、JR肥薩線の全線開通100年や沿線の嘉例川駅や大隅横川駅などにスポットを当てる。
伊藤知事があいさつ