観光庁がこのほど発表した宿泊旅行統計調査の結果、宿泊施設の今年3月の客室稼働率(第2次速報値)は、前年同月比1.1ポイント減の60.7%となった。都市部のホテルを中心に高水準となったが、全国のうち33都府県が前年同月の客室稼働率に届かなかった。
全国を宿泊施設のタイプ別に見ると、シティホテルが0.6ポイント増の80.8%、ビジネスホテルが1.8ポイント減の75.7%、リゾートホテルが0.8ポイント増の59.8%、旅館が0.9ポイント減の38.0%(このうち従業者数10人以上の旅館は55.7%)、簡易宿所が1.7ポイント増の27.8%だった。
客室稼働率が高い上位5位の都道府県は、(1)大阪府(1.3ポイント減の82.8%)(2)東京都(2.7ポイント減の80.9%)(3)福岡県(1.6ポイント増の75.3%)(4)愛知県(3.3ポイント減の70.4%)(5)神奈川県(0.1ポイント増の70.0%)。
1位の大阪府は、リゾートホテルが91.8%、シティホテルが90.2%、ビジネスホテルが84.9%と高水準。簡易宿所も59.3%に達し、旅館の54.0%を上回った。ただ、従業者数10人以上の旅館は72.7%に達している。
2位の東京都は、シティホテルが85.3%、ビジネスホテルが85.0%と高い客室稼働率に達した。簡易宿所は54.9%となり、旅館の54.8%(このうち従業者数10人以上は81.7%)を上回った。