エイチ・アイ・エス(HIS、矢田素史社長)と、全国で地方創生事業のプロデュースを手掛けるさとゆめ(嶋田俊平CEO)が2日、資本業務提携を発表した。両社の人材、資金、ノウハウを生かし、観光を通じた地域活性化を推進するプロジェクトをスタートさせる。人口規模や知名度を問わずモデル地域を募集し、計画策定、事業化を支援するなど、新たなデスティネーションの創出を目指す。
さとゆめは、山梨県小菅村の「NIPPONIA 小菅 源流の村」や、地域と企業の協業による長野県信濃町での保養地づくり「癒しの森事業」などの事業創出を手掛けたことで知られる地方創生に特化したプロデュース会社。
HISがさとゆめに資本出資を行う形で業務提携を開始。出資額は非公表。すでに7月1日から、HISの社員4人がさとゆめに出向し、プロジェクトの推進態勢を強化している。
両社は、プロジェクトに関心を持つ自治体やDMOをモデル地域として募集している。地域の現状や課題を把握、専門人材を派遣し、事業化を伴走支援していく。さとゆめは、計画・戦略づくり、地域との連携構築、事業の立ち上げなどを担当。HISは商品造成や誘客・プロモーション、販売、受け入れなどを担う。
HISの矢田社長(中央左)とさとゆめの嶋田CEO(中央右)が握手(2日、東京都内で行われた記者発表会で)