開業は20年代半ばから後半
統合型リゾート(IR)の整備に関して、政府は11月29日の内閣委員会で、IR区域の認定基準などを盛り込んだ基本方針を来年1月をめどに決定、公表すると説明した。IRの開業時期は、「2020年代半ばから後半」になるとの見通しを示した。観光庁の秡川直也審議官が答えた。
IR整備に関する基本方針は、9月と11月にパブリックコメント(意見公募)の手続きで案が公表されているが、来年1月7日に設置予定のカジノ管理委員会や関係行政機関との協議を経て、IR推進本部(本部長・首相)で決定される。
IR誘致を目指す自治体は、基本方針に即して実施方針を策定し、選定したIR事業者と共に区域整備計画を作成し、国に申請する。基本方針案に示されている申請期間の案は、21年1月4日~7月30日。国は区域整備計画を審査し、最大3カ所のIR区域を認定する。認定後、施設の工事などが進められ、政府は開業時期を20年代半ば以降と見込んでいる。