JALは、電子フライトログ・整備記録の運用を開始した。
JALは、運航乗務員、客室乗務員、整備士などが航空機の飛行情報や不具合修復状況を記載する、搭載用航空日誌(フライトログ)、キャビンログ、関連する整備記録を電子的に記録・保管するシステムの導入について、日本で初めて国土交通省より認可をいただき、8月10日(土)よりエアバスA350型機において利用を開始しました。
従来フライトログなどは紙の書類であったため、その記載内容をシステムに保存する際には、手書きのデータを手入力する作業が発生します。今回の電子フライトログの運用では、航空機に搭載されたiPadや整備士が携帯するiPhone内のアプリからタッチ操作で入力を行うことで、誰がどのような作業を行ったのかを漏れなく確実に記録されると同時に、連動する複数のシステムとデータ連携を行うことでデータの手入力がなくなり、作業性・生産性が向上します。また、入力内容はどこでもタイムリーに確認ができることから、これまでは到着後にしか対処ができなかった不具合への準備を事前に行うことができるようになり、結果として定時性向上にもつながります。
このシステムはUltramain Systems社(本社: 米国ニューメキシコ州アルバカーキ、代表取締役社長:Mark McCauslan)のULTRAMAIN ELB™ version 2およびMobile Mechanic™をベースに、日本アイ・ビー・エム株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:山口明夫氏)と株式会社JALインフォテック(本社:東京都港区、代表取締役社長: 小山英之氏)、株式会社JALエンジニアリング(本社: 東京都大田区、代表取締役社長: 北田裕一)が共同で開発を行いました。また、クラウド上に安全にデータを格納するサービスとして、GE Aviation社(本社: 米国オハイオ州、代表取締役社長:David Joyce)のAirvault™を採用しています。
JALはこのシステムを活用し、運航乗務員、客室乗務員、整備士の働き方を変革し、航空機の安全と品質をさらに高めてまいります。