左から牧野友衛トリップアドバイザー日本法人代表、カウファー・トリップアドバイザー社長兼ＣＥＯ、植木ＪＡＬ社長、二宮秀生ＪＡＬ常務執行役員
ＪＡＬと旅行情報サイトのトリップアドバイザーは訪日客の国内旅行需要喚起で協業する。１１日に東京都内で記者会見を開き、概要を発表した。トリップアドバイザーのサイトにＪＡＬの情報提供による日本特集サイトを開設。東京、京都、大阪に偏っている訪日客の訪問先を日本各地に分散させる。サイトは１０月中旬以降の公開を予定している。
サイトの名称は「アントールド・ストーリーズ・オブ・ジャパン」（知られざる日本）。海外であまり知られていない日本の魅力的な地域や都市、施設に焦点を当て、映像を中心に関連情報を掲載する。映像コンテンツは観光スポットや行事など、地域に根付いたもの。映像に登場したスポットなどの口コミや、旅行の計画に役立つ詳細な情報、ＪＡＬが設定している訪日外国人専用運賃の情報も掲載する。
まず、東北地方、九州地方、沖縄、東京近郊の都市を紹介。日本への関心が高いとされるアジア太平洋１３カ国をターゲットに、英語、中国語（繁体字）、タイ語で制作する。
ＪＡＬはコンテンツの提供、トリップアドバイザーはサイトの構築、運営、映像コンテンツの制作を主に行う。東京オリンピック・パラリンピックが行われる２０２０年を見据え、コンテンツを順次拡大するほか、今後は地方自治体や企業、観光施設などとも連携し、サイトの充実を図る方針だ。
ＪＡＬの植木義晴社長は「地域活性化が新たな航空需要の創出につながる。トリップアドバイザーにとってもサイトのさらなる充実が図れるだろう」と期待。また、トリップアドバイザーのステファン・カウファー社長兼ＣＥＯは「日本のさまざまな情報を世界の旅行者に発信したい」と述べた。
