JNTO、国際会議誘致・開催貢献賞に13件


 08年度に始まった表彰事業で13年目を迎える。今回は19年4月1日~20年3月31日の期間に、日本国内への誘致が決定した国際会議、または日本国内で開催された国際会議が対象。要件は参加者数が50人以上、参加国数が3カ国以上。28件の応募があり、コンベンション有識者らの審査を経て決定した。

 誘致の部の受賞会議の一つ「第14回アジア交通学会国際会議」(2021年9月、広島市)は、20カ国・地域から700人(うち外国人400人)が参加予定。広島電鉄と連携して実施するMaaSを参加者に体験してもらう。会議のテーマと開催地の資源をマッチングさせる工夫が特徴。テジョン(韓国)、クアラルンプール(マレーシア)との競合に勝ち、誘致に成功した。

 大規模会議の開催の部の受賞会議「第25回ICOM(国際博物館会議)京都大会2019」は、19年9月1~7日に京都市で開かれた。120カ国・地域から4590人(うち外国人2724人)が参加した。京都を巡る50以上のエクスカーションを用意。京都市以外の周辺地域を巡るツアーも実施し、広域的に経済波及効果をもたらした。

 中・小規模会議の開催の部の受賞会議「第5回貨幣革新・地域通貨国際会議飛騨高山大会」は、19年9月11~15日に岐阜県高山市で開催された。21カ国・地域から347人(うち外国人51人)が参加した。高山市のインバウンドへの長年の取り組み、地域住民の国際交流への理解が実った好事例。会議のテーマを踏まえ、会期中に市内で使える地域通貨を発行した。

 他の受賞会議は次の通り。

 【誘致の部】ワン・ヤング・ワールドサミット2022(2022年、東京都)▽第8回FIP世界薬学会議(2023年、横浜市)

 【開催の部(大規模会議)】第5回世界パーキンソン病コングレス(京都市)▽第39回地球科学・リモートセンシング国際シンポジウム2019(横浜市)▽第17回国際義肢装具協会世界大会(神戸市)

 【開催の部(中小規模会議)】第20回システムバイオロジー国際会議(沖縄県恩納村)▽第26回TAFISAワールドコングレス2019東京(東京都千代田区)▽International Monorail Association Annual Conference―Monorailex 2019―(千葉市)

 【特別賞】第20回アジア・太平洋YMCA大会(静岡県御殿場市)▽筑波会議2019(茨城県つくば市)   

 
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