日本政府観光局(JNTO)はこのほど、訪日インセンティブ旅行の優良事例を表彰する「ジャパン・ベスト・インセンティブ・トラベル・アワード2018」の受賞者を決定した。大賞には、自動車メーカーの販売成績優秀者を対象とした台湾からの東北・函館ツアーを選んだ。
アワードの開催は今回で3年目。海外の旅行会社やミーティングプランナーなど、訪日インセンティブ旅行の企画会社などから公募。対象は2017年4月1日から18年3月31日までに実施された延べ宿泊者数が100人泊以上の訪日インセンティブ旅行。
大賞は、「粉雪舞う東北函館」と題された台湾からのツアー。取り扱いは康福旅行社(可楽旅游)。5日間の日程で参加者は495人。仙台、山形蔵王、平泉中尊寺、八幡平、奥入瀬、函館などを巡った。
大賞の受賞ツアーに対して審査では、「津軽鉄道ストーブ列車、雪景色、贅(ぜい)を尽くした宿など、冬の魅力をあますことなく堪能でき、地域への経済効果も高い。参加者のモチベーションアップも期待される」と高評価だった。
企画賞には、金属部品メーカーの社員を対象としたインドからのツアー。取り扱いはKulin Kumar Holidays。8日間で53人が参加。福島県いわき市にあるメーカーの本社のほか、鎌倉、足利、軽井沢、立山黒部アルペンルートなどを訪問した。
貢献賞には、自動車メーカーの販売成績優秀者とその家族を対象にした豪州からの沖縄ツアー。取り扱いはJTBオーストラリア。10日間で67人が参加。沖縄の高級リゾート滞在、東京でのユニークベニューを利用したパーティーなど、リゾートと都市の魅力を組み合わせた。