JTBは4日、国内宿泊予約サイト「るるぶトラベル」と訪日外国人向け予約サイト「JAPANiCAN(ジャパニカン).com」を刷新したと発表した。包括的業務提携契約を締結したアゴダ社のテクノロジーを取り入れ、操作性や検索速度の向上などを図った。
複数のページに掲載されていた情報を整理、集約し、旅館・ホテルなどを検索してから予約するまでのページの遷移数を削減。入力する項目も最小限にし、予約が簡単にできるようにした。
商品の検索速度も大きく向上。ジャパニカンでは、トップページでの検索条件入力から結果表示までの時間が従来の半分以下に改善された。
アゴダ社のデータも活用し、予約の履歴などをもとに個々の利用客に最適な宿泊施設や商品を表示する。今後もUI(ユーザーインターフェイス)やUX(ユーザーエクスペリエンス)を向上させ、サイトの機能を高めていく。
刷新日は、るるぶトラベルが1月30日、ジャパニカンが昨年12月16日。
JTBの髙橋広行社長は「これまでのシステム開発の自前主義を改め、強化を図る。アゴダ社の持つUI、UXに優れた技術力を借り、当社のウェブサイトの機能はOTA並みに向上し、お客さまの利便性も高まる。今後のウェブ販売に期待してほしい」とウェブ販売の拡大に自信を見せる。
二つのサイトでは、6日から3月31日まで割引クーポンを配布するキャンペーンを実施。予約1件当たり最大で1万円分の割引が適用される。
高橋社長と(左)アゴダのジョン・W・ブラウンCEO