JTBは10月19日、オンライン贈答システムを手がけるギフトパッドと共同開発した、宿泊施設向けデジタルギフトサービス「Ticket Button(チケットボタン)」の販売を開始した。宿泊施設が8種類のポイント交換が可能なQRコードを発行でき、利用客に渡せる仕組み。商品券やギフトカードを付けた宿泊プランを自社サイトや旅行会社などのウェブサイトで販売する業務の手間を軽減する。
同サービスは、JTB契約施設からの「商品券やギフトカードなどの実物購入・管理に伴う間接業務を削減したい」「前払いが必要な実物購入に伴うキャッシュフローを改善したい」といった要望を受けて開発した。
宿泊施設は、例えば、キャッシュレスポイント付き宿泊プランを販売した際、チェックイン時に宿泊者が希望するポイントのQRコードを発行し、台紙を手交できる。QRコードは必要なときに必要な分だけ発行し、精算ができるため、在庫リスクの低減やキャッシュフローの改善につながる。また、キャッシュレスポイント付きプランを望む消費者ニーズの取り込みも図れる。
現在交換可能なキャッシュレスポイントは、PayPayボーナスやAmazonギフト券など8種類。順次ラインアップを拡大する。
まずは関西・中四国エリアで販売。利用者フィードバックによる改善を行うため、JTB・るるぶプランで展開する。来年1月から首都圏など全国の宿泊施設に販売を開始する。
キャッシュレスポイント以外の交換商品として、宿泊施設が立地する地域の産品などを加えた「えらべる地域産品プラン」も展開する。