JTBは19日、東京都と包括連携協定「ワイドコラボ協定」を締結した。ワイドコラボ協定は、東京都が企業などと相互に連携し、地域社会の発展と都民サービスの一層の向上を図るために締結している協定。東京都とJTBは、観光や文化、農林水産業の振興などの面で協力していく。
東京都とのワイドコラボ協定の締結はJTBが8社目。これまでの7社はすべて保険会社で、旅行会社は初めて。
東京都とJTBは(1)文化の振興(2)農林水産業の振興(3)環境(4)防災・減災(5)ライフ・ワーク・バランスと女性の活躍推進(6)健康増進(7)地域の安全安心(8)ツーリズムの発展(9)その他、地域社会の活性化や都民サービスの向上など│9項目について連携、協力する。
協定締結式で小池百合子知事は「重要な課題である観光、インバウンドの強化、さらに東京2020大会についても協力してほしい。さまざまな分野で連携を深めていきたい」と語った。
JTBの髙橋広行社長は「ツーリズムをはじめ九つの分野で積極的に地域交流事業を展開して東京都が目指す新しい東京の実現に貢献していきたい」と述べた。ツーリズム分野では、多摩地域や島しょ地域などを例に挙げ、「東京にはまだ掘り起こしがされていない観光資源がたくさんある。埋もれている“お宝”を掘り起こし、磨き上げて、地域の活性化につなげていきたい」と意欲を示した。
JTBは、同協定の推進組織として「東京交流創造事業部」を4月1日に設立する。