JTBは3日、2023年度JTBグループ合同入社式を東京都渋谷区のヒカリエホールで開催した。今年の新入社員であるグループ15社の約370人に対し、山北栄二郎社長は「自律創造型人財」を目指してほしいと求めた。
JTBグループでは「自律創造型人財」を目指すべき人物像と定義する。社員の成長、活力がグループと、各事業の成長、飛躍、変革を支えるという考え方を基本理念としている。自律創造型人財とは、(1)マーケットや外部環境の変化をチャンスと捉え自ら課題をたて、迅速に行動し、挑戦し続ける人(2)自らの意志と努力で専門性を磨き、夢と好奇心で未来を描き、自己成長し続ける人(3)国際的な視野をもち、多様性を持つ社内外のメンバーと協働し、新たな価値を創造し続ける人―を指す。
山北社長は、自分が大切にしている言葉として孔子の「学びて思わざれば則ち罔(くら)し、思いて学ばざれば即ち殆(あやう)し」を紹介。「人から学ぶばかりで、自分で考えようとしなければ、物事の本質を見抜く力が身に付かない。反対に、自分で考えるばかりで、人から教えてもらおうとしなければ、思考の幅が狭くなり考えが凝り固まってしまう、という意味。その根底には、人間は常に謙虚でないといけない。常に学び、考え、行動していくこと。このことを忘れずにいてほしい」と語った。
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