JTBは5月26日、2023年3月期グループ連結決算を発表した。売上高は前期比67.9%増の9779億7700万円、営業損益は前期の48億8千万円の赤字から336億3600万円の黒字、経常利益は927.8%増の397億3600万円、当期純利益は5.3%増の299億5800万円となった。国内旅行の回復と旅行以外のビジネスがけん引。「売り上げの回復と共に構造改革の効果が継続して発揮され、収益力が向上し、前期の営業赤字から黒字転換することができた」(山北栄二郎社長)。
連結対象会社数は国内21社、海外78社、持分法適用会社19社の計118社。従業員数は23年3月末現在で1万8663人(22年3月末比で847人減)。
決算発表会で山北社長は「昨年10月から実施された全国旅行支援に後押しされた国内旅行需要の回復を着実にとらえるとともに、日本発着と、グローバルの第三国間における人流の復調にも対応し、旅行とイベントに加えて、出版や商事など旅行関連の事業についても幅広い領域で収益を拡大できた。個人や企業、地域のさまざまな課題ニーズにこたえる商品、サービスを拡大し、未来につなげる事業の強化を図った」と語った。同時に2020年か3年間、多くの構造改革を断行してきた結果、企業体力と財務基盤の改善が図られた。
部門別に売上高を見ると国内旅行は121.1%増の3867億3100万円。海外旅行は1810.3%増の409億円、訪日旅行は51.1%減の147億4900万円、グローバル旅行は784.8%増の331億7200万円。旅行計は125.4%増の4755億5200万円で旅行以外計は35.3%増の5024億2500万円となった。
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