インバウンドの急速な盛り上がりなどに伴い、高付加価値化に取り組む日本の旅館・ホテル業界。だが深刻な人手不足によって、現在その成長が阻まれている。コロナ禍で多くの従業員が離職しただけでなく、若手の採用を絞ってきたことも影響し、「おもてなし」の最前線を任せられる人材が枯渇しているのだ。「すきま時間」を活用した超短期アルバイトや外国人材も注目されているが、ラグジュアリークラスの宿泊施設で求められるもてなしに応えるのは容易ではない。自館での若手の育成も、経験豊富なベテラン層の離職などで難しい状況となっている。
そんな中、関西を中心に注目を集める人材サービスがある。「MEGシステム」だ。長年大阪を拠点に、医療職などの派遣事業を手がけてきたワークステーション(大阪府大阪市、末吉淳子社長)の関連会社、ワークステーションMEGが展開する、旅館・ホテル向けの接客受託サービスだ。