長崎県は、携帯電話のQRコード(二次元バーコード)の読み取り機能を使って、観光情報や各種特典を提供するサービス「ぐるりんながさき」の対象地域を県内全域に拡大した。県内232カ所の観光地や施設に設置されたパネルからその場で最新情報を入手できる。各地をめぐるとポイントが加算され、各種特典が受けられることから、周遊観光での利用を期待している。
ぐるりんながさきは、06年に開催された「長崎さるく博」とタイアップし、同年3月から長崎市内80カ所で運用を開始した。利用者に好評だったことから、今年1月20日に対象地域を県内全域に拡大した。
キャラクター「ペン太」が描かれたパネルのQRコードを携帯電話で読み取ると、その施設の最新の観光情報が表示される。観光案内だけでなく、季節の話題やイベント情報なども提供。同時にポイントも自動加算。例えば、グラバー園で6ポイント、出島で5ポイント、浦上天主堂で1ポイント。このポイントに応じて飲食店や土産店で各種サービスや割引が受けられる。
県観光振興推進本部では「紙媒体と違って情報の更新がしやすく、最新の観光情報を常に提供できる。周遊履歴が残ることから、観光客の動向把握にもつながる。サービスの周知を図り、GWや夏休みに向けて利用数を伸ばしていきたい」と話している。
各地に設置されたパネル