「ほのぼの会」総会に33軒の女将が出席、宿泊客らの声を報告


 女将が薦める女将の宿の集い「ほのぼの会」(世話人代表=伴玉枝・本家伴久萬久旅館女将、48会員)は2月27日、東京都目黒区の目黒雅叙園で総会を開いた。今年で9回目。33軒の旅館・ホテルの女将が出席した会では新たに入会した宿の紹介を行ったほか、宿泊客から寄せられた喜びの声や、具体的なサービス事例なども報告。さらなる誘客促進を確認し合った。

 伴世話人代表は冒頭「互いを盛り立て情報交換できるほのぼの会は全国女将組織の中でも意義がある会。さらなる誘客を図っていこう」と会員らに呼びかけた。世話人の臼井静枝・花の宿松や女将も「お客さまに一声かけてパンフレットを配布して」と誘客での女将の役割を強調。総合監修に当たった江口恒明・本社社長も「平日需要の喚起を図る必要がある。旅館も独自の発想、パンフを地域の富裕層が集うところに配布することが先決だ」と激励した。

 会では、報告承認事項の後、「宿泊客から大変満足したとの声が寄せられている」(ほのぼの会事務局)と紹介。会のパンフレットを持って宿泊した方にはグラスワインをサービスするなど「『ちょっとした心遣い』が喜ばれる」と説明した。会員からも「スタンプをためてきたお客さまに箸袋へ『ようこそ』のメッセージを添えて出したところ大変喜ばれた」「すぐにでも食事の献立に『ほのぼの会特別献立』と添えてお出ししたい」といった意見が出された。

 ほのぼの会は旅館・ホテルの全景や料理、予約用の電話番号を大きく掲載した共同パンフ「ほのぼの」を独自に作製している。パンフは持ち歩きやすいよう、女性はハンドバックに、男性は内ポケットに入れられるようなサイズ。宿泊料金が1泊2万円以上の宿泊客や地元の富裕層などを対象にパンフを女将が直接配ることで、顧客の拡大を図っている。

 ほのぼの会会員の宿に配布されたパンフレットの裏にスタンプを10軒分捺印。スタンプがたまると夫婦2人が会員施設に無料宿泊できるシステムになっている。

 
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