国内外のオンライントラベル関係者が集まる国際会議「WiT(ウェブ・イン・トラベル)ジャパン&ノースアジア」が13、14日の2日間、ウェスティンホテル東京(東京都目黒区)で開かれ、多数の講演、セッションが展開された。“トラベルテック”のキーパーソンが多数登壇し、自社の業況や旅行動向の分析、旅行ニーズの変化や今後の旅行トレンドの展望などについて意見を交わした。
13日には、エクスペディアグループ・アジア太平洋地域市場担当副社長のマイケルダイクス氏=写真左=が登壇。「アジア地域の成長」について語った。
ダイクス氏は「アジア太平洋地域の中産階級の人口は現在、欧州、北アメリカ、中南米、中東・北アフリカ、サブサハラ・アフリカ(北アフリカを除くアフリカ地域)といった世界の他のどの地域よりも多い。2030年までに34億9千万人に達すると試算されており、3人に2人の消費者が中産階級になる」と世界の人口構成を指摘。その上で「旅行業界が稼ぐべき市場はアジア地域にある」と強調した。さらに「2008年時点でアジア全体の金融資産は米国を抜いている。2030年に25万米ドル以上の収入を得る人の数は日本とインドでほぼ同数。先進国と途上国という区分は意味を持たなくなる」と紹介。「私たちは考え方を変える必要がある」と指南した。
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