プラネティアは、「アジア4か国女性に聞いた化粧品に関する意識・実態調査」の結果を発表した。
アジアは、日本の10倍以上SNS利用に時間を費やしていると言われており、FacebookなどのSNSの普及が進んでいます。また、ECサイトをFacebookで構築している企業も多く、化粧品を始めとした各商品の選択においてSNSや口コミの影響力も大きいと言われています。そこで今回、日本と他アジア国(台湾・ベトナム・マレーシア)女性の化粧品に対する意識と実態についてどのような違いがあるのか、本調査を実施しました。
<調査結果サマリー>
① 化粧品を選ぶ基準は、各国共通して4割以上が『肌質に合うもの』と回答!
・若い世代ほど『口コミ』を重視して化粧品を選んでいる!
② 日本人は『シミ・ソバカス』を気にしすぎ!?
他アジア女性は共通して『毛穴の黒ずみ・角栓』が1番の肌悩み!
・日本のみ、『シミ・ソバカス』を気にしており(20.3%)、他国は『毛穴の黒ずみ・角栓』が圧倒的
な割合を占めた(台湾:38.2%、ベトナム:26.9%、マレーシア:29.9%)。
③ 日本と台湾は約半数が化粧品を『ドラッグストア』で購入している!
・ベトナムは、他国と比較すると、『ECサイト』を利用した化粧品購入率が高い(27.1%)。
・日本は年齢が高くなるにつれて『ECサイト』の化粧品購入率も上がっている。
④ 台湾女性が最も化粧品にお金をかけている!
日本女性は年収のたった1.9%しか化粧品にお金をかけない!
・日本人は他国と比較すると、年収に対して化粧品にかける金額は1.9%と少ない。
一方、台湾は7.5%と化粧品にかける金額が最も多い。
⑤ 日本の化粧品は、国ごとに支持される理由が違った!
・化粧品の商品選択において、アジア国は『口コミによる評価の高さ』が各国約2割を占め、『口コミ』
の影響が大きいことが伺える。
①化粧品を選ぶ基準は、各国共通して4割以上が『肌質に合うもの』と回答!
アジア女性が化粧品(コスメ・スキンケア)を選ぶ基準は、『肌質に合うもの』が日本45.7%、台湾61.2%、ベトナム52.9%、マレーシア44.3%と、各国共通して4割以上を占め第1位となりました。
第2位には、日本を除く台湾、ベトナム、マレーシアは『品質』がランクインしたのに対し、日本は『価格』と、他アジア国との違いが明らかとなりました。
■化粧品(コスメ・スキンケア)を選ぶ時に何を最も重視しますか?
さらに、どの国においても『口コミ』を重視して化粧品を選ぶ女性は多く、年齢別に比較すると、若い世代ほど『口コミ』を重視して化粧品を選んでいるということが分かりました。
■化粧品(コスメ・スキンケア)を選ぶ時に何を最も重視しますか?(日本人のみ)
[n=300]
⇒若い世代ほど『口コミ』を重視して化粧品を選んでいる!
②日本人は『シミ・ソバカス』を気にしすぎ!?
他アジア女性は共通して『毛穴の黒ずみ・角栓』が1番の肌悩み!
日本以外の台湾、ベトナム、マレーシアの女性は、『毛穴の黒ずみ・角栓』が1番の肌悩みであると各国約3割が回答しました。一方、日本女性のみ1番の肌悩みが『シミ・ソバカス』という結果となり、日本女性は美白や紫外線対策に対する意識が他国よりも高いことが伺えます。
■現在の一番の肌悩みは何ですか?
[n=3,405]
⇒日本のみ、『シミ・ソバカス』を気にしていること、他国は『毛穴の黒ずみ・角栓』が圧倒的な割合を占めた。
③日本と台湾は約半数が化粧品を『ドラッグストア』で購入している!
日本女性は、ECサイトを利用した購入率が高年層の方が高い!
どこで化粧品を購入することが多いか?という質問に関しては、日本と台湾は『ドラッグストア』が共に約半数と圧倒的な割合を占めた。(日本:52.3%、台湾:46.3%)
■どこで化粧品を購入することが多いですか?
[n=3,450]
『ECサイト』での化粧品購入率を国別に比較すると、日本21.0%、台湾18.7%、ベトナム27.1%、マレーシア12.0%と、ベトナムは他国に比べて『ECサイト』で化粧品を購入している人が多いことがわかりました。
■化粧品をECサイトで購入している人は?
⇒ベトナムは、他国と比較すると、『ECサイト』を利用した化粧品購入率が高い。
また、日本以外のアジア国は『ECサイト』を利用した化粧品入率は年代毎にあまり大差がないものの、日本女性の『ECサイト』を利用した化粧品購入率は、年代と共に高くなっていることが伺えます。
■年代別ECサイトでの化粧品購入率比較
⇒日本は年代が上がるほど『ECサイト』の化粧品購入率も高くなっている。
④台湾女性が最も化粧品にお金をかけている!
日本女性は年収のたった1.9%※しか化粧品にお金をかけていない!
台湾女性は、1か月に化粧品にかける金額が最も高く、第1位の『1,000~5,000円未満』に次ぐ第2位は『5,000~10,000円未満』となり、年収に対して約7.5%※という結果となりました。日本、ベトナム、マレーシアは第2位が『500~1,000円未満』と、化粧品にかける金額は台湾に比べ低いことが伺えます。
また、各国1か月に化粧品にかける金額で最も多かったのは『1,000~5,000円未満』でしたが、各国の平均年収から見ると、日本人は他国の何倍もの平均年収であるのに対し、化粧品にかける金額は年収の約1.9%※と、圧倒的に低いということが分かりました。
※『500円未満』を500円、『500~1,000円未満』を1,000円、『1,000~5,000円未満』を5,000円、『5,000~10,000円未満』を10,000円、
『10,000円以上』を30,000円として算出しています。
■1か月に化粧品にかける金額は?
⇒日本人は他国と比較して、所得に対して化粧品にかける金額が少ない。
⑤日本の化粧品は、国ごとに支持される理由が違った!
日本の化粧品を選ぶ理由の第1位は、台湾は『口コミによる評価の高さ』、ベトナムは『安心安全』、マレーシアは『アジア人の肌に合っている』が第1位と、各国異なる結果となった。また、『アジア人の肌に合っている』と『口コミによる評価の高さ』はどの国も2割を超えた。
⇒化粧品の商品選択において、アジア国は『口コミ』の影響が大きい。
<調査概要>
•集計期間:2017年11月16日~2017年11月23日
•調査方法:日本:インターネット集計、台湾・ベトナム・マレーシア:COSMERIA会員集計)
•調査対象:10~60代の女性
•調査人数:3,463名(日本:300名、台湾:270名、ベトナム:208名、マレーシア:2,685名)
•※全て単一回答
※本調査結果の数字は、小数第2位を四捨五入しているため合計が100%にならない場合があります。
※台湾、ベトナム、マレーシアの回答は、翻訳の関係で一部回答されていない人もいます。