東京都ホテル旅館生活衛生同業組合と日本旅館協会東京都支部は11月22日、東京の全国旅館会館で秋季研修会を開いた。「外人観光客からも注目される秋葉原オタク文化とは何だろう」をテーマに、ウェブサイトの企画・制作を行う株式会社クロスブリッジの吉岡有一郎社長が講演。日本人や外国人の「オタク」を取り込むためのノウハウを伝授した。
講演では、約50万人を動員する「コミックマーケット」や、約22万人が訪れる「東京ゲームショウ」など“オタク向けイベント”について、「全国、全世界から多くの人が訪れるイベントで、見逃す手はない」と指摘。
その上で「オタクが喜ぶ旅館・ホテルのサービス」として、「オタクはノートパソコンやスマートフォンなど、小型家電を複数持ち歩く人が多い。客室に2口のコンセントだけでは充電もままならない。客室に電源タップや無線LANルーターを設置すれば喜ばれる」とした。また海外の「オタク」に自館をPRする手段として「日本のサブカルチャーを扱うサイトへのバナー広告が効果的」、日本人らに向けて「オタクのイベントに合わせて期間限定の宿泊プランを設定してはどうか」と提案した。