プリンスホテル(東京都豊島区、赤坂茂好社長)は7月27日、2011年に営業を終了したグランドプリンスホテル赤坂跡地に、新ホテル「ザ・プリンスギャラリー東京紀尾井町」(250室)を開業した。プリンスホテルとしては最上級の施設となる。
インテリアデザインは、世界に有名なデザイン会社、ロックウェルグループヨーロッパが担当。同社が日本のホテルを手がけるのは初めて。また、北米や欧州を中心に多くの会員顧客を有するスターウッドと提携し、ラグジュアリーカテゴリー「ラグジュアリーコレクション」に加盟した。
同ホテルは、オフィス(5〜28階)、ホテル(30〜36階)、商業施設(1〜4階)が入居する「紀尾井タワー」と、住居棟の「紀尾井レジデンス」(地上21階、135戸)、レストラン・バー施設「赤坂プリンスクラシックハウス」からなる一体開発「東京ガーデンテラス紀尾井町」の一部として開業した。
同日開いた開業記念式典のテープカットには、西武ホールディングスの後藤高志社長、西武プロパティーズの安藤博雄社長、プリンスホテルの赤坂社長、スターウッドホテル&リゾートワールドワイドアジア太平洋地区のスティーブン・ホー社長、プロフィギュアスケーターの荒川静香さんが出席した。
後藤社長は「赤坂プリンスが持っていたフレンドリーなホスピタリティを受け継ぎ、かつ2020年の東京五輪に向けて海外からのお客さまにも十分に堪能していただけるハードを併せ持つ施設ができた」とあいさつ。ホテルをオフィスビルや商業施設と一体となった複合施設としたことについては、「ホテル単体と比較すると収益力が5倍になる。今後のホテル再開発のモデルケースとしたい」と述べた。