JR北海道が新規導入した観光や臨時特急などとして運用する多目的列車「ラベンダー編成」のデビューとなる初運行が5月8日に行われる。
「HOKKAIDO LOVE! FURANO」号として札幌―富良野間を往復。記念企画のツアー客ら約200人が乗車し、札幌を午前8時ごろに出発して旭川経由で富良野に向かい、復路を午後3時過ぎに富良野を出て芦別経由で戻る約5時間の初運行を楽しんでもらう。
「ラベンダー編成」は、北海道を代表する花、ラベンダーをイメージして外観を紫色にカラーリングしたキハ261系5000番代の新気動車で5両編成。国・道の支援を受け約20億円かけて新造した。
1号車はイベントや個室にも使えるフリースペースのラウンジで、2~5号車が乗客の座席。全座席に収納式テーブルや充電用コンセントが設置され、無料で使える無線LANも備えている。
記念企画のツアー客には、ラウンジでのバイオリン演奏の鑑賞や特製弁当を楽しむコースなどが用意されており、現地でTVドラマ「北の国から」のロケ現場などを回るオプショナルツアーにも参加を申し込むことができる。
「ラベンダー編成」は、5月8日の初運行の後、5月中旬以降の土日に網走、函館、釧路方面に特急列車としてお披露目を行い、6月19日から9月末までは「フラノラベンダーエクスプレス」号として、札幌―富良野間を定期運行する。
JR北海道では、昨年秋に北海道の花「はまなす」のピンク色を使った特急列車「はまなす編成」もデビューさせており、多くの人に北の大地を彩る列車の旅を楽しみに来てほしいと話している。
紫色が映えるラベンダー編成