日本旅館協会と西村屋、ピッキオ、滝の湯ホテル、鶴雅ホールディングス、湯元舘の6者は10月24日、国連世界観光機関(UNWTO)の総会で採択された、責任ある持続可能な観光を実現するための規範「世界観光倫理憲章」に署名した。
世界観光倫理憲章は、責任ある持続可能な観光の基本的な枠組みとして、観光の発展に関与する人々を導くために作成された規範。世界の環境、文化遺産、社会に与える潜在的な悪影響を最小限にしながら、観光産業の発展を最大限に引き出すことを目的とする。
全10条で構成されており、観光分野における人間(特に子ども)の搾取への撲滅、自然環境の保護、観光客に対する誠実な情報提供、労働者の基本的権利の保障、文化遺産の価値向上への貢献、受け入れ国や地域社会に有益な活動の実践など責任ある持続可能な観光を実現するために、各国政府、観光業界、地域社会、旅行者などの観光産業の発展に携わる関係者が自発的に取り組む事項が定められている。
署名式は、第3回ツーリズムEXPOジャパン観光大臣会合の開始前に大阪市のハイアットリージェンシー大阪で開かれた。日本旅館協会・北原茂樹会長、西村屋・西村総一郎社長、ピッキオ・楠部真也取締役、滝の湯ホテル・山口敦史社長、鶴雅ホールディングス・大西雅之社長、湯元舘・針谷了会長が出席し、署名を行った。
署名式の様子