人吉温泉女将の会さくら会(熊本県、有村政代会長)はこのほど、昨年読み札の句を募集していた「人吉球磨郷土かるた」の完成を発表し、同会の旅館・ホテルをはじめ人吉球磨地域の小中学校などに500セットを贈呈した。
人吉球磨郷土かるたは「街」「自然」「文化」「アクティビティ」などをテーマに、同地域の魅力を読んだ郷土かるた。同会が熊本県の地域づくり夢チャレンジ推進事業の補助金を活用し、熊本市の広告代理店協力のもと、女将らの意見も反映し、作り上げたという。
昨年9月1日から30日までインターネットなどで一般募集した読み句は、1143句が寄せられた。国宝の青井阿蘇神社、人吉温泉、球磨焼酎、球磨川、SL人吉―地域の名物から、2022年に発生した豪雨災害に関する句まで、同地域の魅力が込められた46句を女将らが厳選した。絵札にはあたたかみのあるイラストが描かれている。
「人吉球磨地域は相良700年の歴史文化があり、熊本県の文化財の3分の2がこの地に集まっている。今年7月にはかるた大会の実施を検討しており、かるたを通じて子どもたちに人吉の良さを知ってほしい」と有村会長。
人吉球磨郷土かるた