新潟県旅館ホテル組合(柳一成理事長=ひなの宿ちとせ)は5月21日、同県十日町市の「あてま高原リゾートベルナティオ」で通常総会を開き、同県の優位性を生かした観光振興など8項目からなる2024年度事業計画を承認した。組合員、関係者は、今年7月に予定される「佐渡島の金山」のユネスコ世界文化遺産登録や、今年1月に運航を始めた同県を拠点とする地域航空会社「トキエア」による誘客効果に期待を寄せた。
柳理事長は、「地域のブランド化を図るため、それぞれが持つ宝、原石を磨くこと。『こうなりたい』という姿を描くことが重要だ」と強調。
新潟県観光文化スポーツ部の関根慶一部長は、花角英世知事のあいさつを代読。「今年は『大地の芸術祭トリエンナーレ』の開催、7月には佐渡の金山の世界遺産登録が見込まれるなど、世界中から本県が注目を集めるチャンスの年。先月、新潟―仙台線が就航したトキエアは、今後も中部、神戸、そして佐渡と首都圏を結ぶ路線が予定されており、これら航空ネットワークの拡充も本県への誘客拡大の追い風になるものと期待している」と述べた。
国交省北陸信越運輸局の佐橋真人局長は、能登半島地震で被害を受けた宿泊施設の復興支援に取り組むとともに、昨年策定された新たな観光立国推進基本計画に基づき、地方への誘客を引き続き進める考えを示した。
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