日本観光協会(中村徹会長)は2月23日、第14回「優秀観光地づくり賞」の受賞団体を発表した。16団体の応募の中から5団体が選ばれ、金賞は滋賀県彦根市(国土交通大臣賞)と静岡県三島市(総務大臣賞)が受賞した。
奈良県曽爾村、岡山県高梁市、熊本県山鹿温泉観光協会の3団体は日本観光協会会長賞を受賞。表彰式は4月19日、幕張メッセで開かれる「旅フェア2007」のオープニングセレモニーで行われる。
彦根城(国宝)で知られる彦根市は、城の一点観光から、城下町を含めた奥行きの深い「まちなみ観光」にふさわしいまちづくりを進めている。その一例が江戸町家風の家並みの「夢京橋キャッスルロード」。城を訪れる観光客の約半数が出向くという。「コミュニティの再生を目指しており、まちづくりが地域に根付いている。地元が熱心であり、その協力体制が評価できる」(日観協)のがポイントとなった。
また、三島市は「街中がせせらぎ事業」に取り組んでおり、殺風景だったJR三島駅前に樹を植え、花壇を作り、水が流れるせせらぎ空間を作り出した。源兵衛川では水との触れ合いを楽しめるよう川の中に飛び石や木道も整備するなど回遊性を高めた。「景観整備推進の結果が観光に結びついた新しい観光モデル」(同)と高く評価した。
金賞を受賞した彦根市