長崎県対馬市は4月30日、大陸や日本本土と対馬との交流について学ぶことができる「対馬博物館」=写真=を開業した。歴史的に大陸と日本とをつないできた対馬の歴史や文化を発信する。
鉄筋コンクリート造り(一部鉄骨造り)3階建てで、長崎県と対馬市が整備した。館内は平常展示室と特別展示室がある「博物館ゾーン」と、講座室やギャラリーがある「交流ゾーン」に分かれる。博物館ゾーンの平常展示室では歴史や考古、美術工芸などさまざまな分野の資料を展示する。
特別展示場では、博物館所蔵資料だけでなく対馬内外の資料を展示する特別展が開催され、6月26日まで開館記念特別展「対馬の外交Ⅰ 以酊庵(いていあん)」を開催する。
交流ゾーンには、ワークショップができる体験学習室や自然史資料が見られる講義室を完備し、「展覧会の内容を紹介した図録」「ツシマヤマネコやヒトツバタゴをモチーフにデザインしたオリジナルグッズ」などが買えるショップも設ける。
平常展の観覧料は一般550円、高校・大学生330円、小中学生220円(対馬市民はいずれも110円引き)。