絶景、歴史建造物、観光列車が好調
山口県とJR西日本はこのほど、2017年9月1日~12月31日に実施された「幕末維新やまぐちデスティネーションキャンペーン」(山口DC)の成果を発表した。DCの開催期間中の山口県の観光客数は前年同期比7・7%増の1048万5千人で過去最高とみられる。
DC開催期間中の観光客数のうち県外発は同11・0%増の424万9千人だった。JR利用の旅行商品の販売実績は、京阪神発が同107%増、首都圏発が同39%増を記録した。
主な観光地・観光施設の観光客数は、絶景として話題の元乃隅稲成神社が164・1%増、角島大橋(角島灯台公園)が27・6%増と大きく伸びた。瑠璃光寺五重塔(香山公園・洞春寺)が50・8%増、錦帯橋が7・0%増など、山口県の強みである歴史的建造物でも観光客が増加した。新規にオープンした施設では「萩・明倫学舎」の来場者数が10万7千人と好調だった。
鉄道の関係では、山口DCに合わせてJR西日本がリニューアルした観光列車「○○のはなし」は乗車率が88%、SL「やまぐち」号の乗車率も97%に上った。
DC開催期間中の経済波及効果は、山口経済研究所の算出で、56億766万円と推計されている。
2018年度は、山口DCの成果を発展させ、アフターDCを10月1日~12月31日に開催する。