日本旅行業協会(JATA)は27日午後1時から、正会員、協力会員や観光関係団体を対象に旅行業経営について考える機会として「JATA経営フォーラム2024」のWEB配信を開始する予定。テーマは「旅行業の『高付加価値化』への挑戦」。4月5日まで視聴できる。
デロイトトーマツグループ執行役、松江英夫氏の基調講演「『価値循環』が日本を動かす~人口減少下に求められる旅行業界の新成長戦略~」では、“回転と蓄積”により付加価値を高める「価値循環」のコンセプトに基づき、旅行業界が進むべき方向性を提言する。
特別講演「愛知県『休み方改革』プロジェクトについて」は、愛知県知事の大村秀章氏と愛知県政策企画局企画調整部地方創生課主査の小塚佳保瑠氏が登壇。国民全体のワーク・ライフ・バランスの充実と生産性向上による日本経済活性化の実現を目指し、愛知県が2023年度から推進している「休み方改革」の内容を紹介する。休み方改革は、「休暇取得が分散されることの効果として旅行需要の平準化が促進される経済効果も期待できることからJATAとしても連携して推進していく」とJATA。
セミナーとして、DXセミナー「DXの本質とこれからのビジネス」(講演者=ネットコマース代表取締役斎藤昌義氏)とコンプライアンスセミナー「不正事案のリスクと未然防止」(同=畑法律事務所弁護士小池修司氏)を設定した。
パネルディスカッションは、国内旅行「女性ならではの観点で、お客さま目線の『国内旅行における高付加価値化』を考える」、訪日旅行「持続可能な観光立国に向けた質的転換への期待と課題~インバウンド高付加価値旅行のさらなる拡大に向けて~」、海外旅行「お客様は旅行会社に今何を求めているのか~旅行会社が生み出せる付加価値とは何か~」と「SDGsのさらなる取り組みの推進に向けて」の4テーマを用意した。