読売旅行協定旅館ホテル連盟(佐藤信幸会長=山形県・日本の宿古窯、749会員)と読売旅行契約指定協会(中島四郎会長=島根県・鴎外村ふる里、696会員)は11日、東京の京王プラザホテルで通常総会と、両団体の合同総会を開いた。合同総会には今年6月9日に就任した小笠原忍社長ら読売旅行の新しい経営陣が出席し、会社と両団体の連携強化を訴えるあいさつを述べた。
読売旅行では親会社の読売新聞とのさらなる連携強化と、役員のスリム化と若返りを理由に巣瀬一社長をはじめ旧経営陣がすべて退任している。
小笠原新社長は読売新聞東京本社執行役員北陸支社長からの就任。あいさつでは「(連盟、協会の)皆さまと我々がそれぞれ利益を生み出せるよう、お客さま第一を貫き、お互いにいい関係を築いていきたい」と強調。また「成城石井の経営再建を果たした同社の大久保相談役の経営哲学は『安売りをするな』。同じことが旅行業にも言えるのではないか。我々は価格破壊に近い商品を出し過ぎているのではないか。取引をしている方に納得できる、高品質の旅の商品を提供していきたい」と述べた。
旅連の佐藤会長は「我々は読売旅行と長く二人三脚で歩いてきた。大変な時だが、会社とともに難局を乗り切っていきたい」、契約指定協会の中島会長は「原発事故で国民のライフスタイルが変化している。我々はどのような状況にも柔軟に対応しなければならない」と述べた。
両団体の通常総会では、月刊旅行読売やインターネット、イントラネットによる一般と読売旅行社員向けの宣伝事業など、今年度の事業計画を承認。
契約指定協会では2年間の任期満了に伴う役員改選があり、中島会長を再選した。新役員陣容は次の通り(敬称略、カッコ内は所属)。
会長=中島四郎(島根県・鴎外村ふる里)▽副会長=松井道昭(京都府・松井物産)、西村好平(香川県・にしきや)、久保田徹(沖縄県・優美堂)、佐藤雅高(宮崎県・千穂の家)、小野寺邦夫(岩手県・平泉レストハウス)、村上光田(長野県・福生院)、松尾建二(北海道・松尾ジンギスカン)
連盟・協会による合同総会