旅館経営者の有志による親睦団体「日本の宿懇話会」が今年設立される。1月25日、東京の浅草ビューホテルで発起人会が開かれ、佐藤義正氏(元国際観光旅館連盟会長、岩手県・湯守の宿大観)、瀧多賀男氏(元日本温泉協会会長、岐阜県・水明館)ら発起人10氏が今後の方針を協議した。
懇話会は日本文化を凝縮した伝統的旅館の品質を守り、発展向上させるとともに、国内観光の振興に寄与することを目指した伝統的和風旅館の経営者らで組織。
発起人会では、観光経済新聞社主催「人気温泉旅館ホテル250選」入選の温泉旅館や都市旅館200軒をめどに会員を募るなど、今後の方針を決めた。
初の事業として、第1回例会を3月13、14日に京都市で開催する。京都迎賓館と二条城、同市で開催中のイベント「京都花灯路」を見学するほか、柊家旅館を会場に老舗京菓子メーカー「末富」主人の山口富蔵氏の講演、炭屋旅館でのお茶会など、日本の伝統文化を学ぶ。
発起人会終了後、国土交通省の田端浩審議官を表敬訪問した。