有馬温泉里山再生プロジェクトとして、兵庫県が遊歩道や休憩所を整備した里山公園「有馬癒しの森」(神戸市北区)が6月3日にオープンした。有馬周辺に広がる六甲山系の自然に親しめ、ハイキングや森林浴など健康づくりの場を提供する。
オープンに合わせて、有馬温泉観光協会では、開設記念式典と第2回有馬学講座を有馬小学校講堂で開催したほか、有馬学講座の一環として、歩き初めのハイキングも行われた。記念式典と講座には約200人、ハイキングには約150人が参加した。
癒しの森のオープンで、ロープウエー有馬温泉駅から遊歩道を通って里山の展望台、瑞宝寺公園に向かうハイキングコースが整備された。神戸市街地と有馬を結ぶ歴史ある街道の魚屋道(ととやみち)がハイキングコースとして人気となっており、今回の遊歩道もロープウエー駅から展望デッキへは「炭屋道」、瑞宝寺公園から展望デッキへは「竹屋道」と有馬らしい名前が付けられた。どちらも1時間程度のコースとなっている。
有馬温泉観光協会では「有馬癒しの森を活用し、有馬温泉の温泉療法と併せ、運動療法や環境療法を取り入れた総合的な健康づくりが提供できるまちづくりを進めていく」と話している。
「有馬癒しの森」でハイキング